株のお勉強

【米国株の手数料負け】ネット証券では深く考える必要なし!

2020年2月5日

米国株は1株から買えますが、手数料負けがあるんですよね?

いいえ。ネット証券なら手数料負けはほぼなしです。

1株でも買っていきましょう!

これまで米国株を買う上では、手数料負けが存在していました。

米国株を少ない株数購入すると

大事なこと

値上がり益 < 証券会社への手数料

の構図により含み益があるのに結果的に損をしてしまう問題です。

しかし、売買手数料が改定された現在では、意識不要と言えるレベルまで値下がりしています。

安心して取引できますね!

最低手数料により手数料負け(2019年7月終了)

株を売買する上で手数料はつきものです。

証券会社は取引の場を提供するために、サーバの維持管理などでコストをかけています。それに対する対価という位置づけですね。

2019年7月までは最低手数料が存在し、それが手数料負けという事象を発生させていました。

以下、主要ネット証券会社の当時(2019年7月21日)の手数料比較です。

手数料項目楽天証券SBI証券マネックス証券
最低手数料
(税込)
5.5米ドル5.5米ドル5.5米ドル
1取引の手数料
(税込)
約定代金の
0.495%
約定代金の
0.495%
約定代金の
0.495%
上限手数料
(税込)
22米ドル22米ドル22米ドル

どの証券会社も最低5.5米ドルの取引手数料が発生していました。

わかりやすいようにサンプル事例を用意しました。

10米ドルのA社株を1株購入した場合

A社株の購入で売買手数料5.5米ドルが発生します。

受け取る株式の評価額10米ドルを差し引いても、合計▲5.5米ドルの含み損でした。

買付時売買手数料▲5.5米ドル
株式取得代▲10米ドル
株式評価額10米ドル
含み損益▲5.5米ドル

その後、A社株が値上がりしたとします。

A社株が11米ドルになった場合

取得時点で▲5.5米ドルの含み損です。

評価額が11米ドルになったことで、含み損が▲4.5米ドルに減りましたが、損をしている状態には変わりありません。

買付時売買手数料▲5.5米ドル
株式取得代▲10米ドル
株式評価額11米ドル
含み損益▲4.5米ドル

またA社株を売却する際にも手数料(5.5米ドル)が発生します。

このことから、株価が値上がりしているにも関わらず▲10米ドルの損失が発生することになっていました。

買付時売買手数料▲5.5米ドル
株式取得代▲10米ドル
株式評価額11米ドル
売却時取引手数料▲5.5米ドル
確定損益▲10米ドル

これが、俗に言う手数料負けってやつですね。

主要ネット証券3社 米国株の最低手数料無償化

2019年7月22日に主要ネット証券3社(楽天・SBI・マネックス)が揃って最低手数料無償化を開始しました。

手数料項目楽天証券SBI証券マネックス証券
最低手数料
(税込)
5.5米ドル
→0米ドル
5.5米ドル
→0米ドル
5.5米ドル
→0米ドル
1取引の手数料
(税込)
約定代金の
0.495%
約定代金の
0.495%
約定代金の
0.495%
上限手数料
(税込)
22米ドル22米ドル22米ドル

これにより米国株の手数料負けがほぼゼロになりました。

先程のA社株の例を見てみます。

株式を取得時の手数料5.5米ドルが0.0495米ドルに下がっています

買付時売買手数料▲0.0495米ドル
株式取得代▲10米ドル
株式評価額10米ドル
含み損益▲0.0495米ドル

そして売却時の手数料も0.0495米ドルで済みます。

そのおかげで、これまでは1米ドルの株価上昇で▲10米ドルの損失だったのが、0.89605米ドルの利益を得られるようになりました。

買付時売買手数料▲0.0495米ドル
株式取得代▲10米ドル
株式評価額11米ドル
売却時売買手数料▲0.05445米ドル
確定損益+0.89605米ドル

ここまで変わると手数料負けは意識しなくて良さそうですね

大事なこと

株価が約1%値上がりすれば手数料負けせず、利益が出る計算となります。

※50ドルの株価であれば、0.5ドルの値上がりで手数料負けがなくなります。

他の外国株は最低手数料が残っている

米国株は手数料負けがほぼなくなりましたが、一方でアセアン株や中国株などは最低手数料が残っています。

まだ手数料負けしやすい環境にあると言えます。

参考までに、以下主要3社のシンガポール株と中国株の手数料比較です。

シンガポール株の手数料
手数料項目楽天証券SBI証券マネックス証券
最低手数料
(税込)
550円30.8Sドル
(約2,500円)
取扱なし
1取引の手数料
(税込)
約定代金の
1.1%
約定代金の
1.1%
取扱なし
上限手数料
(税込)
なしなし取扱なし
2021年4月時点
中国株の手数料
手数料項目楽天証券SBI証券マネックス証券
最低手数料
(税込)
550円51.7香港ドル
(約720円)
49.5香港ドル
(約690円)
1取引の手数料
(税込)
約定代金の
0.55%
約定代金の
0.286%
約定代金の
0.275%
上限手数料
(税込)
5,500円517香港ドル
(約7,200円)
495香港ドル
(約6,900円)
2021年4月時点

米国株以外の外国株は未だに手数料負けの可能性が高いため、少量取引は控えるべきかと思います。

まとめ

2019年7月に主要ネット証券各社が最低手数料を無償化しました。

これにより、「米国株の手数料負け」は意識しなくて済むようになっています。

これは、少量取引を行いたい小規模投資家にとっては、より取引しやすい環境になったと言えます。

ただ、依然としてアセアン株や中国株には最低手数料が存在しています。

これは手数料負けに注意が必要な状況ですので、外国株取引の第一歩は米国株がおすすめです。

米国株は是非1株からでも買ってください!

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のば

配当金累計70万円突破|ブログは単年黒字化突入|完全在宅勤務|高配当株投資家|平成生まれが「株式」「配当」「ブログ」をキーワードにセミリタイア目指しています。

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