米国株は1株から買えますが、手数料負けがあるんですよね?
		
	
		
	いいえ。ネット証券なら手数料負けはほぼなしです。
1株でも買っていきましょう!
これまで米国株を買う上では、手数料負けが存在していました。
米国株を少ない株数購入すると、
大事なこと
値上がり益 < 証券会社への手数料
の構図により含み益があるのに結果的に損をしてしまう問題です。
しかし、売買手数料が改定された現在では、意識不要と言えるレベルまで値下がりしています。
		
	安心して取引できますね!
最低手数料により手数料負け(2019年7月終了)

株を売買する上で手数料はつきものです。
証券会社は取引の場を提供するために、サーバの維持管理などでコストをかけています。それに対する対価という位置づけですね。
2019年7月までは最低手数料が存在し、それが手数料負けという事象を発生させていました。
以下、主要ネット証券会社の当時(2019年7月21日)の手数料比較です。
| 手数料項目 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | 
|---|---|---|---|
| 最低手数料 (税込)  | 5.5米ドル | 5.5米ドル | 5.5米ドル | 
| 1取引の手数料  (税込)  | 約定代金の 0.495%  | 約定代金の  0.495%  | 約定代金の 0.495%  | 
| 上限手数料 (税込)  | 22米ドル | 22米ドル | 22米ドル | 
どの証券会社も最低5.5米ドルの取引手数料が発生していました。
		
	わかりやすいようにサンプル事例を用意しました。
10米ドルのA社株を1株購入した場合
A社株の購入で売買手数料5.5米ドルが発生します。
受け取る株式の評価額10米ドルを差し引いても、合計▲5.5米ドルの含み損でした。

| 買付時売買手数料 | ▲5.5米ドル | 
| 株式取得代 | ▲10米ドル | 
| 株式評価額 | 10米ドル | 
| 含み損益 | ▲5.5米ドル | 
その後、A社株が値上がりしたとします。
A社株が11米ドルになった場合
取得時点で▲5.5米ドルの含み損です。
評価額が11米ドルになったことで、含み損が▲4.5米ドルに減りましたが、損をしている状態には変わりありません。

| 買付時売買手数料 | ▲5.5米ドル | 
| 株式取得代 | ▲10米ドル | 
| 株式評価額 | 11米ドル | 
| 含み損益 | ▲4.5米ドル | 
またA社株を売却する際にも手数料(5.5米ドル)が発生します。
このことから、株価が値上がりしているにも関わらず▲10米ドルの損失が発生することになっていました。

| 買付時売買手数料 | ▲5.5米ドル | 
| 株式取得代 | ▲10米ドル | 
| 株式評価額 | 11米ドル | 
| 売却時取引手数料 | ▲5.5米ドル | 
| 確定損益 | ▲10米ドル | 
これが、俗に言う手数料負けってやつですね。
主要ネット証券3社 米国株の最低手数料無償化

2019年7月22日に主要ネット証券3社(楽天・SBI・マネックス)が揃って最低手数料無償化を開始しました。
| 手数料項目 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | 
| 最低手数料 (税込)  | 5.5米ドル →0米ドル  | 5.5米ドル →0米ドル  | 5.5米ドル →0米ドル  | 
| 1取引の手数料  (税込)  | 約定代金の 0.495%  | 約定代金の  0.495%  | 約定代金の 0.495%  | 
| 上限手数料 (税込)  | 22米ドル | 22米ドル | 22米ドル | 
		
	これにより米国株の手数料負けがほぼゼロになりました。
先程のA社株の例を見てみます。
株式を取得時の手数料5.5米ドルが0.0495米ドルに下がっています。

| 買付時売買手数料 | ▲0.0495米ドル | 
| 株式取得代 | ▲10米ドル | 
| 株式評価額 | 10米ドル | 
| 含み損益 | ▲0.0495米ドル | 
そして売却時の手数料も0.0495米ドルで済みます。
そのおかげで、これまでは1米ドルの株価上昇で▲10米ドルの損失だったのが、0.89605米ドルの利益を得られるようになりました。

| 買付時売買手数料 | ▲0.0495米ドル | 
| 株式取得代 | ▲10米ドル | 
| 株式評価額 | 11米ドル | 
| 売却時売買手数料 | ▲0.05445米ドル | 
| 確定損益 | +0.89605米ドル | 
ここまで変わると手数料負けは意識しなくて良さそうですね
大事なこと
株価が約1%値上がりすれば手数料負けせず、利益が出る計算となります。
※50ドルの株価であれば、0.5ドルの値上がりで手数料負けがなくなります。
他の外国株は最低手数料が残っている

米国株は手数料負けがほぼなくなりましたが、一方でアセアン株や中国株などは最低手数料が残っています。
		
	まだ手数料負けしやすい環境にあると言えます。
参考までに、以下主要3社のシンガポール株と中国株の手数料比較です。
| 手数料項目 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | 
| 最低手数料 (税込)  | 550円 | 30.8Sドル (約2,500円)  | 取扱なし | 
| 1取引の手数料 (税込)  | 約定代金の 1.1%  | 約定代金の 1.1%  | 取扱なし | 
| 上限手数料 (税込)  | なし | なし | 取扱なし | 
| 手数料項目 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | 
| 最低手数料 (税込)  | 550円 | 51.7香港ドル (約720円)  | 49.5香港ドル (約690円)  | 
| 1取引の手数料 (税込)  | 約定代金の 0.55%  | 約定代金の 0.286%  | 約定代金の 0.275%  | 
| 上限手数料 (税込)  | 5,500円 | 517香港ドル (約7,200円)  | 495香港ドル (約6,900円)  | 
米国株以外の外国株は未だに手数料負けの可能性が高いため、少量取引は控えるべきかと思います。
まとめ
2019年7月に主要ネット証券各社が最低手数料を無償化しました。
これにより、「米国株の手数料負け」は意識しなくて済むようになっています。
これは、少量取引を行いたい小規模投資家にとっては、より取引しやすい環境になったと言えます。
ただ、依然としてアセアン株や中国株には最低手数料が存在しています。
これは手数料負けに注意が必要な状況ですので、外国株取引の第一歩は米国株がおすすめです。
		
	米国株は是非1株からでも買ってください!