銘柄分析

【銘柄/高配当】コニカミノルタ(4902)-画像処理技術を強みにバイオヘルスケア事業にも進出

2020年2月17日

コニカミノルタ(4902)はどんな銘柄でしょうか。

コニカミノルタは画像処理技術に強みを持つ企業です。

業績低迷中なのがマイナスポイントですが、構造改革に着手しており、期待値の高い新事業にも手を出しているのが評価ポイントです。

コニカミノルタは画像処理技術に強みを持つオフィス関連事業者

コニカミノルタ企業情報

会社名コニカミノルタ株式会社
設立年1936年
業種電気機器
配当利回り6.00%(2022年1月)
銘柄特性高配当

コニカミノルタは、オフィス機器や複写機などを製造していたコニカ(旧小西六写真工業)とミノルタ(旧千代田光学精工)が2003年に合併してできた会社です。

カメラや写真フィルムを祖業としていることから、光学・画像処理の技術に強みがあります。

そしてその技術を活かした複合機などのオフィス関連事業がメイン事業、売上の約56%を占めます。

コニカミノルタ2019アニュアルレポート より

しかし、コニカミノルタが一般によく知られている事業は、池袋サンシャインシティの「満天」を始めとしたプラネタリウムでしょうか。

私も一度「満天」を見たことがありますが、かなり本格的でワクワクしました。

これも、これまで培ってきた画像処理技術の応用ですね。

また、コニカミノルタで特筆すべきポイントは日本での売上が全体の約19%に過ぎず、残り81%がアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど海外での売上になっているところです。

コニカミノルタ2019アニュアルレポート より

競合であるキヤノンも同様に海外売上比率が高く、プリンタベンダは早くから海外展開加速しています。

縮小傾向の日本市場を考えると、既に海外での売上比率が高いのはプラスポイントです。

その他、コニカミノルタはM&Aにも積極的で2017年以降はヘルスケア関連事業をメインに1,350億円の投資を行っています。

新たな収益源の開拓に力を入れているということですね。

【株価】業績の下方修正で大きく下げている

株価は、2007年につけた2,100円を最高値として、リーマン・ショックで大きく下落。

アベノミクスで一時1,500円まで回復も再び下落。

また2019年に入ると業績の下方修正が7月に1回目、11月に2回目と行われ、嫌気が入り大きく株価を下げています。

そろそろ買い目かまだ下がるか今後はどのように動くでしょうか。

【売上】2019年は減収見込、構造改革とバイオヘルスケア事業に期待

2007年に1兆円を超えていた売上は次第に低迷。

2020年は8,600億円(ピーク時から約20%減)にまで落ち込みました。

苦戦しているのがわかりますね。

2019年以降業績が急悪化、構造改革に着手

2019年11月に発表した第2四半期決算で、純利益を80%下方修正、売上も3.7%下方修正しています。

この流れは2020年も変わらず、2018年に84円あったEPSは30円台まで落ち込んでいます。

2019年の決算発表記者会見では、

  • 米国市場が想定以上に縮小
  • 中国・欧州で中小企業を中心とした投資抑制が見られた

などの説明があり、今後は構造改革を進めていく方針のようです。

新事業(バイオヘルスケア事業)に期待

暗い話ばかりではありません。

冒頭にも記載した通り、M&Aでヘルスケア関連事業に多額の投資を行っています。

目立つのは、米国がん遺伝子検査サービス業のAmbry Genetics Corporationの買収です。

もともとコニカミノルタは東北大学との共同研究で、がん化するタンパク質を正確に検出する「HSTT」という技術を開発していました。

コニカミノルタ 「Ambry Genetics社買収について」より

今回のAmbry社の買収により、コニカミノルタは「HSTT」と「遺伝子検査技術」とを組み合わせ、バイオヘルスケア事業として「プレシジョン・メディシン」に進出することとなりました。

プレシジョンメディシンとは、患者個々の特性を踏まえて、一人一人に最適な投薬・治療が行える技術です。

各種副作用の低減やがんの早期発見に繋がることが期待されています。

最終的に描く理想は社会保障費の削減というところですね。

それもあってAmbry社の買収には政府系ファンドの産業革新機構が40%を出資しています。

このような社会意義がある事業は、ぜひ伸びて欲しいですよね。

【配当】配当性向が2年連続マイナス

配当単価は2019年に減配以降、2年連続で25円です。

この2年間配当性向は継続してマイナスでした。

配当が維持できるか。

近いうちに減配されることは覚悟しておく必要がありそうです。

【キャッシュフロー】営業CF縮小傾向

営業キャッシュフローが縮小傾向です。

ここ2年は借入金の返済もほとんどできていません。

前述の構造改革やAmbry社買収で進出したバイオヘルスケア事業の収益化に期待します。

というよりも新事業の収益化は「急務」です。

【資産】安定した自己資本比率

自己資本比率は一貫して40%超をキープ。

ここは、手堅さを感じます。

M&Aを急ぐあまり、無理することのないようにしてほしいですね。

【市場評価】世界で最も持続可能性のある企業100社にランクイン

具体的な指標ではないので、あくまでも参考情報です。

カナダのCorporate Knightsが世界経済フォーラムで発表した「2020年 世界で最も持続可能な企業世界100選」によれば、

コニカミノルタは世界の100社にランクインしており、前回の96位から72位にまで上昇しています。

この評価は業績だけでなく、環境配慮や女性活躍などのCSRに対する取り組みも評価項目となっています。

宣伝効果には繋がりそうですね。

おわりに

コニカミノルタはカメラや写真フイルムを祖業とし、そこで培った光学・画像処理技術を強みにヘルスケア事業にも進出している日本を代表する企業です。

代表すると言っても日本国内の売上は全体の1/5で、海外売上が大半となっています。

2019年からの2年間は、海外含めた各市場が縮小傾向でした。

その影響で業績下方修正を複数回行っており、低迷中です。

しかし、今後進展する構造改革と新事業であるバイオヘルスケア事業の成績如何では再浮上も期待出来る銘柄と考えています。

また、アニュアルレポートで自社の弱みを明確に書いていることもプラスポイントと捉えており、株価が大きく下げを見せている今、買い時なのかもしれません。

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  • この記事を書いた人

のり

副業年収6桁|年間節約額6桁|平成生まれ地方会社員|令和元年生まれの子持ち|セミリタイアが目標|配当金情報とライフハックの記事を投稿します

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