今回は保有銘柄であるジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)を分析します。
ジョンソン&ジョンソンは医薬品売上世界6位

会社名:Johnson & Johnson
業種:Health Care(医療関連)
配当利回り:2.54%(2021年6月)
銘柄特性:ディフェンシブ、連続増配
ジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、JNJと記載します。)はアメリカのニュージャージー州に本社を置く、グローバル製薬メーカーです。
一般に知られている製品としては、バンドエイドやリステリンが有名ですね。

わたしも知らず知らずのうちに昔から使用していました。JNJはそれだけ身近な商品を販売している企業です。
売上規模は、医薬品売上高の世界ランキング6位に位置しており、その額は400憶ドル(約4.4兆円)に上ります。
また、59年連続増配中の配当王であることがこの銘柄に投資する最大のポイントです。
それでいて不景気に強いディフェンシブ銘柄であることから、多くの投資家から支持を得ています。
2009年リーマンショック時には69ドル/株から52ドル/株まで下落していますが、金融関連株に比較すると下落幅は小幅でした。(ゴールドマンサックスは株価が1/3にまでなっています。)
それでは分析に移ります。
【売上】逆境も2年で跳ね除け、強さがある
順調を絵に描いたようなグラフですね。
リーマンショックが起きた2009年には20億ドルの売上減がありましたが、それも2年で元に戻り、どんどん売上を伸ばしていってます。
2015年も為替変動が不利に働き、リーマンショック時以上の売上減がありましたが、それも跳ね除け2年で元通り。
強さを感じます。
【配当】59年連続増配中が最大の魅力
さすが59年連続増配している企業です。配当金額は右肩上がりで次の配当が楽しみになるグラフですね。
ただ、配当性向は70%台に突入し、上昇傾向にあるところが気になる点です。
しかし、過去約60年におよぶ増配実績を考慮すれば、安易に減配されるのは考えにくいですね。

RDSBの70年の減配なし記録が止まったこともあるので、過信は禁物です。
【キャッシュフロー】安定している
営業CFがしっかりしているので、安心して見られます。
グラクソ・スミスクラインと比較すると営業キャッシュフローの安定感が全然違うのがわかりますね。
↓グラクソ・スミスクラインのキャッシュフロー

【資産】自己資本もしっかり
資産に対する負債の割合もまずまずで、自己資本比率でみると2020年では約36%となっており比較的安定しています。
一般的に自己資本比率が70%以上が理想とされており、40%以上なら倒産しにくい企業と言われています。
同業種では新型コロナウイルスのワクチン開発で知られるファイザーが39%、日本トップの武田薬品工業も37%と同水準になっています。
今後も安定的な経営が期待できそうですね。
まとめ
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、配当利回りが2%台と一般的に高配当と言われる企業よりは、投資効率が悪いです。
しかし、経営環境の観点で見るとキャッシュフローや資産等、安定的な経営環境にある企業と言えます。
また59年連続増配という実績を踏まえると、保有さえしてしまえば、年々自分の保有額における配当利回りは上昇の一途となることが予想されます。

配当狙いの投資家からすると1株でも持っておきたい銘柄だと思います。