グラクソ・スミスクライン(GSK)はどんな銘柄でしょうか。


GSKは医療用医薬品売上が世界トップ10に入る、イギリス本社の高配当ADRです。
記事の内容
- GSKの企業情報
- GSKの財務情報
- GSKの配当情報
GSKは日本人にも馴染み深い医薬品メーカー
GSKの企業情報
会社名 | GlaxoSmithKline plc. |
設立年 | 2000年 |
業種 | ヘルスケア |
配当利回り | 4.87% |
銘柄特性 | ディフェンシブ、高配当 |
グラクソ・スミスクライン(GSK)はイギリスに本社を置くグローバル製薬メーカーです。
イギリス銘柄のADRなので、アメリカの現地課税がかかりません。
またヘルスケア業種なので景気に左右されにくい、ディフェンシブ銘柄になります。
配当利回り4.87%と比較的高配当です。

ポートフォリオに組み込んでも面白い銘柄だと思います。
1715年、Silvanus BevanがPlough Court Pharmacy(プロウコート薬局)のスタートが、GSKのルーツです。
(のちにPlough Court PharmacyをGlaxo Laboratoriesが買収しています。)
その後、2000年にSmithKline BeechamとGlaxoWellcomeが合併して今のGlaxoSmithKline(GSK)という会社になりました。
その間、GSKでは感染症治療薬など数多くの薬を発売していますが、一般に広く認知されているのは風邪薬の「コンタック」や鎮痛消炎剤の「ボルタレン」でしょうか。
私もボルタレンを愛用していますが、他の製品と比較すると効果が全然違います。

他の製品は「効いているかはわからないけど、とりあえず使っておくか!」という感覚で使用していましたが、ボルタレンは本当に痛みが引くのでおススメです。
【売上】おおむね堅調。一株利益も上昇傾向
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売上高は概ね堅調です。
一株利益(EPS)も2016年以降順調に伸ばしてきています。
事業規模は、三井物産(4兆8,000億円)や三菱重工(4兆800億円)と同程度と、巨大な企業グループです。
以下は世界の製薬メーカーにおける医療用医薬品の売上高のランキングです。
医療用医薬品売上高ランキング
1位 ファイザー(米)・・・・・・・・・・・453億ドル(4兆8,900億円)
2位 ロシュ(スイス)・・・・・・・・・・・445億ドル(4兆8,000億円)
3位 ノバルティス(スイス)・・・・・・・・434億ドル(4兆6,800億円)
4位 ジョンソンエンドジョンソン(米)・・・388億ドル(4兆1,900億円)
5位 メルク(米)・・・・・・・・・・・・・373億ドル(4兆200億円)
6位 サノフィ(仏)・・・・・・・・・・・・351億ドル(3兆7,900億円)
7位 アッヴィ(米)・・・・・・・・・・・・320億ドル(3兆4,500億円)
8位 グラクソ・スミスクライン(英)・・・・・306億ドル(3兆3,000億円)
9位 アムジェン(米)・・・・・・・・・・・225億ドル(2兆4,300億円)
10位 ギリアド・サイエンシズ(米)・・・・・216億ドル(2兆3,300億円)
GSKは世界ランキングで8位にランクインしています。
ちなみに日本企業の最高ランクが16位で、武田薬品工業(174億ドル|1兆8,700億円)となっています。
製薬業界はスイスやアメリカが強く、日本は弱い業界ですね。
【キャッシュフロー】手堅い
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本業の収支を示す営業キャッシュフローは80億ポンド(約1.2兆円)に到達しました。

キャッシュフローも不安要素は少ないです。
【資産】負債の割合が多い
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資産に対する負債の割合が多い気がします。
自己資本比率は直近でこそ20%を超過していますが、倒産しにくいとされる40%はまだ遠いです。
キャッシュフローが回っているうちは大丈夫だと思いますが、ひとたび事業が停滞すると借金返せないかもしれないです。
この点は注意が必要ですね。
【配当金】停滞気味も継続して高配当
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配当金は停滞気味です。
2014年から毎年0.8ポンドで増配していません。
しかし、利回りは税引前で4.87%と高配当ですので、減配しない限りは魅力的な銘柄だと思います。

銀行の定期預金が0.01%であることを思えば、約480倍の利回りで魅力的に映ります。
買うタイミングさえ間違えなければ、定期預金よりも断然お得です。
まとめ
グラクソ・スミスクライン(GSK)はイギリス銘柄のADRでグローバル製薬メーカーです。
配当利回りが4.87%と高配当なのが特徴です。
一方で自己資本比率の低さからリスクの高い株に分類されます。
しかし、ヘルスケア業界に属しているので不景気に強く、アメリカの現地課税がかからないというメリットもあります。
配当狙いの投資家にとっては、ポートフォリオに組み込みたい株ではないでしょうか。

GSKから実際に受領した配当金履歴は以下のページを参照ください。
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【配当金】GSKから配当金を受領しました(2023年1月)
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