銘柄分析

【銘柄/連続増配(46年)】アーチャー・ ダニエルズ・ミッドランド(ADM)-世界四大穀物メジャーNo.2

2020年2月14日

今回は保有銘柄であるアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)を見ていきます。

ADMは世界の穀物流通を担う穀物メジャーNo.2

ADM基本情報

会社名:Archer Daniels Midland Co.

設立年:1902年

業 種:Consumer Defensive(yahoo! financeのセクター区分)

特 性:連続増配(46年)

利回り:(配当)2.24%(2021年6月)

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は世界四大穀物メジャーのうちの一社です。

ちなみに四大穀物メジャーは、ABCDで称され、以下の企業と言われています。

世界四大穀物メジャー

「A」アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)

「B」ブンゲ(BG)

「C」カーギル(未上場)

「D」ドレフュス(未上場)

覚えやすいですね。

そのうち売上高No.1はカーギル、No.2が今回ご紹介するADM、No.3はブンゲで以下の記事で紹介しています。

【銘柄/ディフェンシブ】ブンゲ(BG)-オランダ出身の四大穀物メジャー

続きを見る

上場企業はADMとブンゲの2社で、穀物メジャーに投資するならADMかブンゲのどちらかになります。

穀物メジャーの四社は大豆、小麦、トウモロコシなど主要穀物の世界流通の大半を握っています。このため、どの企業も大きな影響力を持っていると言えます。

世界の人口が増えるほど、その人々に穀物を届ける穀物メジャーの存在意義が増すというわけです。

世界の人口は増加傾向にありますので、ADMはまだまだ成長市場にいるということですね。

ただ、穀物は農作物なので天候リスクや地政学リスクに業績が左右されやすいです

ADMのアニュアルレポートにも以下の記載があります。

The availability and prices of the agricultural commodities and agricultural commodity products the Company procures, transports, stores, processes, and merchandises can be affected by weather conditions, disease, government programs,
competition, and various other factors beyond the Company’s control and could adversely affect the Company’s operating
results.

当社が調達、輸送、貯蔵、加工、商品化する農産物や農業加工品の価格や調達のし易さは天候や災害、政府の方針、競争など当社がコントロールできる範囲を超えた様々な要因により左右され、当社の業績に悪影響を与える可能性があります

「良い年もあれば悪い年もある」その波が大きいのがこの業界に属する企業の特徴です。

【株価】コロナショックをバネに過去最高を更新

コロナ前は46ドルだった株価は、コロナショックにより一時28ドル台にまで下落(▲37%)しました。

しかし、リーマンショック時の大きな下落(▲73%)と比較するとディフェンシブに動いてくれましたね。

そしてその下落をバネに大きく反発、現在は過去最高を大きく更新。66ドルまで上昇してきています。

【売上】外部要因で不安定も600億ドルをキープ

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売上は上下しています。

冒頭で説明した通り、気候という外部要因の影響を受けやすく、安定しにくいビジネスだからです。

しかしそれでも13年連続で売上600億ドル(約6.5兆円)オーバーしており、巨大企業であることがうかがい知れます。

日本で言えば、東京電力(約6.2兆円)やセブン&アイ(約6.6兆円)と同規模です。

専門商社でこの規模の売上…。巨大企業です。

セグメント別利益はメイン事業が6割を占める

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セグメント別の利益を見ると、ほとんどを「Ag Services and Oilseeds(2019年に新設。Origination事業とOilseeds事業が統合)」が占めています

「Ag Services and Oilseeds」は食物の貯蔵や輸送に関する事業ということで、大豆や植物性油、綿実、ひまわりの種などの穀物を貯蔵・輸送することをメイン事業としています。

大事なこと

Ag Services and Oilseeds

 食物の貯蔵や輸送に関する事業

Carbohydrate Solusions

 トウモロコシや小麦に関する事業(でんぷんやブドウ糖を含む)

Nutrision

 食事や健康に関する事業

【配当】46年連続増配

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売上の上下とは対照的に、配当金は安定しています。

46年連続増配という記録はとても目立ちますね。

配当性向も40%台とまだ余力はありそうです。

【キャッシュフロー】外部要因が大きく安定さに欠ける

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天候や災害などに左右されるため不安定になりがちです。

ただ直近5年のキャッシュフローが異様な形をしています。

営業キャッシュフローが大幅マイナスで、投資キャッシュフローが大幅プラスに推移していますね。

本業はダメダメだけど、投資で儲けているということでしょうか?

気になったので調べてみると、2017年の決算書では以下のようになっており、2018年の決算書で修正されたものであるとわかります。

各項目を見比べてみると、

2017年と2018年の比較

2017年営業CF

2018年営業CF

2017年投資CF

2018年投資CF

営業CFの

Deferred consideration in securitized receivables(証券化債権の繰延対価)

投資CFの

Proceeds from retained interest in securitized receivables(証券化債権に対する持分からの収益)

Investments in retained interest in securitized receivables(証券化債権への持分への投資)

が深く影響していることがわかります。

これは営業CFとして分類していた項目を投資CFに分類し直したためとの記載がありました。

こちらの細かい所は今後勉強するとして、深刻に心配する必要はなさそうです。

【資産】余裕を感じられる

2020年は資産がおよそ60億ドル増加していますが、この1/3以上は棚卸資産(Inventories)の増額分が占めています。

これについて、ADMのアニュアルレポートでは、「棚卸価格が上昇したことに起因する」との木佐がありました。

Inventories increased $2.4 billion primarily due to higher inventory prices.

棚卸資産は、棚卸価格の上昇により年初より24憶ドルの増額となっています。

ADM Annual Report 2020

自己資本比率を見ると45%程度と安心感を得られる数値となっています。

なお、資産の中で多額になっているのが、生産設備や棚卸資産ですが、食物の加工・貯蔵を行う会社であり、その原材料を所持・保管しているので、当然の内容です。

まとめ

ADMは世界の穀物流通を担う穀物メジャーで、首位カーギルに次ぎ、第2位の売上高となります。

46年連続増配中という点が特筆ポイントで、毎年配当金が楽しみになる企業です。

足元の業績は好調とは言えず、天候などの外部要因に左右されるという懸念もあります。

しかし、世界人口の増加を背景にした成長市場にいるという点から想像するには、まだまだ増配記録を伸ばしてくれると期待できる銘柄ではないでしょうか。

配当利回りは2%台と他の銘柄に見劣りしますが、続く増配記録とコロナショックでディフェンシブに働いたという点も踏まえて、ポートフォリオに組み込んでも面白い銘柄だと思います。

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ボンドA++

▶平成生まれ地方会社員▶配当金収入2020:月1万円▶配当金収入2021:年10万円超(現在)▶令和元年生まれの子(♂)持ち
▶2012年 外国為替スタート▶2013年 国内株式スタート▶2019年 米国株式スタート▶2020年 配当金が税引後月1万円を突破

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